福井民主新聞1509号

2017-6-5 1058号
1.「共謀罪」、9条改憲ゆるさない 市民と野党 共闘の和を

日本共産党の井上哲士参院議員と藤野やすふみ衆院議員(北陸信越ブロック比例)は5月27日、福井市の西武福井店前の街頭演説会で、かねもと幸枝党県書記長(衆院1区)、さるはし巧党県委員(衆院2区)とともに訴え、総選挙で同ブロックの比例二議席絶対確保と「野党と市民の共闘」の前進を必ず実現しようと呼びかけました。
17日に関西電力高浜原発4号機の再稼働が強行されたばかりの県内。
井上氏は辞任した今村前復興大臣の暴言の背景に、原発の再稼働と輸出を進めるために福島の事故を終わったことにしたい安倍政権の姿勢があると指摘。 藤野氏が、原発ゼロの日本をつくろうと訴えている共産党を、このブロックで二議席に増やそうと呼びかけると、「そうだ」と声援が飛びました。 かねもと、さるはし両氏が決意を訴えました。

2, LINE監視される 「共謀罪」阻止レッドアクション
 新日本婦人の会福井県本部は二日、安倍政権に退場の〝レッドカード〟を突きつける宣伝行動「女性のレッドアクション」を福井市のJR福井駅西口近くで実施しました。「共謀罪」法案の賛否を問うシール投票に取り組み、憲法違反の同法案の中身を伝えました。
多田初江会長、藤岡ひとみ事務局長ら七人と日本共産党の、かねもと幸枝県書記長(衆院1区)が通行人らにアピールしました。

多田氏らは「犯罪を実行していなくても、話し合っただけで処罰されます。思想・良心の自由など基本的人権を侵すものです。盗聴やメール、LINEなどが監視されます」として廃案を訴えました。
福井県に旅行で来た女性(六九)=愛知県春日井市=は「反対」にシールを貼り、「意見を言いたいと思っていたところです」「もっと審議して決めるべきです」として衆院強行採決に憤りを示しました。

福井市内の私立高校に通う女子(一五)はLINEなどが捜査当局に監視されうることに「えっ、こわい。個人情報ですよ」と不安を示しました。

3. 利便債確保 特急存続で 新幹線敦賀延伸 新幹線考える会
「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」は五日、二〇二三年の新幹線金沢―敦賀間開業に伴い敦賀駅で生じる乗り換えへの利便性確保策で県と懇談しました。同開業時に廃止される在来線特急の存続を求めました。松原信也世話人代表らが県議会議事堂で新幹線建設推進課の中出博行課長補佐らと面会し、日本共産党の佐藤正雄県議が同席しました。
敦賀駅で乗り換えが生じるこの問題では、新幹線、在来線とも走行可能なフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入が想定されていましたが、間に合わないことが明らかになりました。利便性確保策を協議してきた与党検討委員会は五月、新幹線ホームの下に特急ホームを造る「上下乗り換え方式」を決定しました。認可時の計画にはない百億円ともいわれる追加事業で、特急を存続すれば不要なものです。
会側は新たな方式に、「現行の特急の利用と比べて、乗客の利便性が著しく低下する」と指摘しました。
中出課長補佐は「敦賀での乗り換え(が生じる)期間を短縮するために大阪までの早期全線整備が重要」だとして、大型公共事業優先の立場を示しました。
佐藤県議は「こうなったのは国の責任だ」として国とJRの責任と負担で特急を存続させる必要性を強調しました。

4. 科学的知見で徹底審理を 大飯控訴審住民側 裁判所に書面提出

関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の運転差し止め訴訟で控訴審(名古屋高裁金沢支部)をたたかっている住民側は五日、科学的知見に基づく徹底審理を求めて新たな書面を裁判所に提出しました。地下地質構造の調査で、地震発生層におよぶ現代の手法に劣る関電の手法の不十分さや、地震動に影響を与える敷地地盤特性や伝播特性を恣意的に評価している問題点を指摘しました。
住民側弁護団の坪田康男副団長と笠原一浩事務局長らが会見で報告。地下地質構造の調査については、地震発生層が地下3~15キロであるのに、関電の調査は陸域で深さ4キロ、海底で300メートル程度にしかおよばない一方、独立行政法人防災科学技術研究所の調査は地下15~30キロにおよぶと指摘。また、敷地地盤特性などの恣意的な評価により基準地震動が過小評価されているという専門家の意見を紹介しました。
さらに、前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦東京大学名誉教授に対する証人尋問で明らかになった算定式の誤使用に基づく基準地震動の過小評価の問題などを徹底審理するよう求めました。
次回の口頭弁論は七月五日です。

5. 作家・雨宮処凛さん 格差・貧困問題語る
「自己責任」論克服し 無条件の生存の肯定

作家の雨宮処凛さんを迎えた対談企画「生きさせろ!生きのびろ!格差・貧困社会を粉砕せよ!」が四日、福井市であり、約二百人が参加しました。市内で無料低額診療事業に取り組む光陽生協クリニックの平野治和院長との初対談で、格差・貧困問題を克服する切実さを語りました。福井県民主医療機関連合会の主催。 対談は平野氏が雨宮さんにインタビューする形式で行われました。 平野氏は「私たち医療・介護の現場に生きる者は、貧困な家庭の『手遅れ』事例を経験することがある」として雨宮さんに貧困問題をききました。
雨宮さんは、就職や結婚、出産を本来経験する二十歳~四十歳の時期がバブル崩壊後の「失われた二十年」と重なった世代の悲劇にふれ、フリーター生活だった自身の人生を重ねました。中学生時代には、いじめも受けるなど「生きづらさ」の体験から「無条件の生存の肯定」いう考えに至りました。 平野氏が「最悪の4択」についてきくと、雨宮さんは貧困者の取材で必ずきく将来の選択肢として「自殺」「餓死」「ホームレス」「刑務所」の四つを挙げました。日雇いで働く単身中高年男性の簡易の宿泊所住まいや、長期休暇の間だけ収入が途絶えてホームレスとなる若者の実例などを挙げ、「ライフスタイルに普通に路上が組み込まれている」と指摘。「今の貧困は政治によってつくられた」「一度つまずいたらはい上がれないシステムがあることが問題だ。しかし、本人は自己責任といって自殺する」と理不尽さを強調しました。
雨宮さんは、「早くSOSを出せない社会(の問題)がある」として、「自己責任」論の克服や、他人と社会への最低限の信頼を醸成する必要性を強調しました。 平野氏は「『無条件の生存の肯定』という言葉が心に響きます」とのべました。
坂井市の女性(三八)は「あきらめず、貧困の現状を告発し、社会に発信していったのが、すごい」と語っていました。

6. 負担の資産内容示せ 来年度から国保県単位化
  県社保協が県に要請

福井県社会保障推進協議会は五月二十四日、来年度から始まる国民健康保険の県単位化で各市町が県に納める納付金や、被保険者負担の標準保険料(税)率などについて試算内容を公表するよう県に要請しました。山野寿一代表委員、佐々木紀明県民医連事務局長らが県議会議事堂で応対した船木麻央長寿福祉課長らと面会しました。日本共産党から、かねもと幸枝県書記長(衆院福井1区)と佐藤正雄県議や市町会議員が参加しました。
会側は、①納付金・標準保険料率の試算内容を開示する②国保会計への法定外繰り入れは自治体の裁量とする③国保運営方針に地域住民の意見を十分反映させる―などを求めました。 船木課長は「暫定の試算はしているが、国からの公費の計算方法が未定のため、八月頃にはきちんとした試算を行いたい」とし、各市町が暫定試算を公表するかは「市町の判断です」と答えました。
一方、法定外繰り入れについては、「法的に禁止されてはいない。国の指針では一定期間のうちに解消するとしており、市町と協議中」だと回答。これに対し、会側からは「保険税がこれ以上上昇すれば、さらに払えない県民が増え、社会保障に逆行する。国いいなりではなく、県民の方を向いた行政を」との意見が相次ぎました。

7. 海・山・川。湖の恵み 美浜町

美浜町は、面積の約八割が山林で、海・山・川・湖という自然の景観に恵まれています。
美浜の海は、夏は海水浴、波が高い冬はサーフィンです。食も「塩ぶり」「へしこ」など、「熟成魚」のブランド化に着手しています。山は登山やジビエ料理、川は六月にアユ釣りが解禁されます。ラムサール条約に指定登録されている三方五湖は、レインボーラインから美しい風景を一望できます。美浜町側には久々子湖(汽水)・日向湖(海水)があり、ハゼ釣りや海釣りが楽しめます。また、久々子湖には漕艇場があり、「美浜町民レガッタ」など町民あげてのボート競技が盛んです。
さだまさし原作の短編小説を映画化した「サクラサク」の舞台は早瀬地区です。ここには三宅彦右衛門酒造の「早瀬浦」があります。美浜が誇るおいしいお酒です。
歴史文化では、難攻不落の国吉城があります。国吉城は、今から四百五十年ほど前に築かれた山城で、越前朝倉氏の侵攻を十年近くに渡って撃退し続けました。四月六日に公益財団法人日本城郭協会より、『続日本100名城』に選定されました。
自然豊かな美浜の潜在能力は高いと思います。自然を活かした再生可能エネルギーの普及促進や農林水産業の充実、自然環境を活かした観光、農山漁村への回帰政策など、本来持っている美浜の可能性を引き出せば、原発依存からの脱却は可能です。   (河本猛町議)

8. 故渡辺三郎さんしのぶ 同志・知人ら献花

  日本共産党福井県委員会の元副委員長で元県議の故渡辺三郎さんをしのぶ会(実行委員会主催)が五月二十八日、福井市内で開かれました。親交が深かった同志や知人ら約七十人が集まり,八十七歳で今年三月に亡くなった三郎さんとの別れや想いを語りました。会場には三郎さんの随筆集などを展示しました。 主催者を代表してあいさつに立った佐藤正雄党県副委員長(県議)は、政府による高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉決定を三郎さんの枕元で報告したときの様子を、「(三郎さんは)『うっ』と、うなずきました」とのべ、反戦平和と原発ゼロのために「遺志を引き継いで頑張ろう」と呼びかけました。 南県委員長は、「苦節八年」を合言葉に総力をあげて議席奪還した一九八七年県議選を「三郎さんの笑顔と党員の喜びようは一生忘れることができません」と思い起こし、「人として、日本共産党員としての生き方を教えていただいた」とのべました。歴代県委員長の、吉田一夫、嵐山繁樹、元山章一郎、西村明宏の各氏が、三郎さんとの思い出を語りました。 三郎さんとともに福井市議を務めた藤本貞子さんは安倍首相の9条改憲発言に「渡辺さんはきっと怒っているでしょう」と話しました。 三郎さんの妻のチエ子さんがあいさつを行い、「辛抱してくれなと言って死んでいきました。私のことを思ってくれていたんだと思い、うれしかった」とのべました。 参加者はみな、献花を行いました。